導入・活用事例

フォークリフトに潜むリスク
安全に対する思いを
全ての職場で共有
日本曹達株式会社 RC推進部 日曹技能研修センター 様
スピード警告装置が“心のブレーキ”にフォークリフトの速度低速で安全確保

このページの目次

取り組み企業方針として労働安全衛生を強化

日本曹達様は、創業100年を超える大手化学薬品メーカー。
カセイソーダなどの基礎化学品をはじめ、農業化学品や医薬品など各種化学品の研究開発・製造・販売を行なっています。
また、「企業価値の向上」と「社会価値の向上」を経営の両輪に据えて、社会的責任(CSR)を果たすための取組みを推進しています。
CSRの具現化において重要な要素のひとつに「労働安全衛生」があり、災害を起こさない職場作りを目指して、リスクアセスメントやヒューマンエラー防止、安全活動(危険予知・指差呼称・相互注意・ヒヤリハット・5S・改善活動・キャンペーン等)の活性化を図っています。
安全管理は、全国の工場と連携しながら、本社RC推進部が指導的立場で、全社を横断的かつ集中的に管理することで、各工場の負担を軽減しています。
さらに、各工場にはRC推進部から安全管理者を配置し、リーダーシップを発揮しています。
こうした安全活動の中でも、特に中核を担っているのが日曹技能研修センター(NTTC)です。

日曹技能研修センター(富山県高岡市)

狙いPDCAに「第三者の目」は不可欠

日曹技能研修センターも本社RC推進部に属し、災害防止を徹底するため、約40種もの体感教育設備を使用して、若年層や経験の浅い社員などを対象に教育を行なっています。
センター長を務めるのは、国内の工場だけでなく、アメリカの製造現場でも長年にわたり経験を積んだ〝現場のスペシャリスト〟岩城センター長。どの現場でも擦り傷の多いフォークリフトに、ずっと違和感を持っていました。
フォークリフトの教育指導について、当初センター内には「果たして必要なのか」との声もありましたが、リスクを重視する熱意が揺らぐことはありませんでした。
「フォークリフト運転は、基本操作こそが安全の根幹」。その信念のもと、現在では約80項目に及ぶチェックリストを整備し、センター内に設けた専用の走行コースで教育を行なっています。
また日曹グループではPDCAを好循環させるため、社内監査に加え、積極的に外部による「第三者の目」を取り入れています。
フォークリフト操作についても、自社内評価だけでなく客観的な評価が必要と考えています。

活用〝共通の思い〟が不安を乗り超える

そうした中で出会ったのが、ネット上で紹介されていた「AIレポーター2」でした。
AIレポーター2の活用にあたっては、製造部長が現場を選定し、実施しました。選定された現場は、フォークリフト操作中に荷崩れが発生する恐れがあり、特に慎重な荷役が求められる場所でした。
活用に際し、現場からの大きな反発はありませんでしたが、不安の声は一部にありました。しかし、現場スタッフの間には「災害をなくしたい」という共通の思いがあるため、やさしく説明すれば、不安が消えるのに時間はかかりませんでした。
レポートは、月に一度工場内で開催される安全懇談会の中で使用しています。実際に使った現場からは、自部門のフォークリフト操作について「うすうす感じてはいたが、やはりそうだった」と。
レポートを見ると、自部門の直すべき点が一目で分かるため、早期改善につなげていけます。

評価現場に近い管理者ほど効果を実感

特に評判がいいのは、現場に近い係長や主任クラスの管理者です。日々フォークリフトの動きを目にしていれば、さらに、レポート内容に共感できるようです。
また、レポートには急旋回や急停止だけでなく急発進の評価項目があり、これは新しい発見でした。
AIレポーター2活用前と比較すると、フォークリフトが絡むヒヤリハットや荷崩れ・物損などのトラブル報告が明らかに減りました。効果は出ていると感じています。
フォークリフトを常時使う職場はもちろんですが、使用頻度が少ない職場では操作に慣れていない分、どうしても事故のリスクが高まります。そうした現場でも効果が期待できると思います。
導入前には不安を抱いていた現場からも「これからも継続し、さらに活用を増やしていきたい」との声もあり、より一層、安全管理に取組んでいきたいと考えています。